とりかえばや
」のレビュー

とりかえばや

山藍紫姫子/蝶野飛沫

JUNE版、大人のお伽噺

ネタバレ
2025年7月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ JUNEですよ!
今作は語り口からお伽噺です。もちろん今どきのようなラブラブイチャイチャ可愛いがりなんてありません。
それが良い!それでいい!
この時代の、少女漫画で言うなら砂の城。少年愛なら風木、ポーの一族、麻莉と慎吾のような、決してハッピーエンドと言えない無情なラスト。
親の仇だと知りながら出会う主人公。相手はまだ見ぬ父に憧れを抱いているが、主人公がこんな地獄に堕ちたのは彼の親のせい。
地獄から抜け出主人公が親の仇を取ろうとするが、そこに現れたのは…。
ラストでそれを知った彼に、その後悔を抱いてほしかったなぁ。
この決して主人公が幸せになれない、アンデルセンの童話のような残酷さ。
この作家さんの中でもダントツ一番でエロいです。
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