このレビューはネタバレを含みます▼
全体的に薄味な印象でした。
メインカップルの顔面偏差値は高いし、お色気シーン多めですが、ストーリー性は薄い。初対面からお互いに惹かれ合っているので、最初からわりとラブラブです。
いきなり体の関係を持つところから始まるので、相手が自分を本当に好きなのかな?と角田が思い悩みますが、そこまで深刻じゃない雰囲気でサクッと楽しめる作品です。
角田の同僚のモブがいちいち「なんかニヤニヤしてない?」「今日は顔が死んでるよ?」「なんか浮わついた話?」と恋バナをしたがるのがちょっと鼻につきました。
極めつけは、攻めの夜久が1週間も会いに来てくれない角田にモヤモヤしているシーンです。常連の女性客達に角田との関係性と馴れ初めをすべて夜久が喋ってしまいます。角田の知らぬ所で明け透けに性生活のことまでバラされるのは、読んでいる私がモヤモヤです。常連客のヒカリさんがほぼ初対面の角田に手加減無しでアドバイス?してるのがデリカシー無いと感じたので、個人的にヒカリさん達は登場しない方が良かったです。当て馬でも無いし、メインCPへの助言や悩み相談もそんな重要じゃないと感じたので。あとタイトルの「嘘つき」も攻めの軽いジョーク以外に嘘つき要素はほぼ無いと思います。やっぱり全体的に軽すぎる印象なんですよね。2人だけのやりとりにもっとピントを当てて欲しかったです。ヒカリさんも同僚もそんなに見たくない。ヒカリさんの美少年顔?とレズビアン要素も設定だけ豪華で生かせていないような。
素敵なイラストですが、ハマれず残念です。思いの外辛口になりすみません。