王の獣~掩蔽のアルカナ~
」のレビュー

王の獣~掩蔽のアルカナ~

藤間麗

絵が超美麗、かつお話もめちゃくちゃ面白い

ネタバレ
2025年8月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ こちらの作品、初めの頃からずっと追っていました。発売される度にワクワクしながら読んで、あっという間にその巻を読み終えてまた首を長くして次巻を待ちの繰り返しで。間伸びすることなく復讐劇、兄弟愛、身分差の愛、主従、仲間、差別、野望、沢山の要素を織り交ぜながら読者をずっと魅了してくれました。
まず絵が美しすぎますね。どの登場人物を見てもジャンルの異なる美形ばかりなので、目が潤います。多分、こちらの作品を読んでいる時は視力が良くなる効能があるかと。どのコマを見ても、歪んだお顔などが無く作者様の画力と努力と集中力が素晴らしいのだろうなと。ストーリーも巻を追うごとに加速度的に面白くなっていったように思います。各巻ごとにハラハラドキドキする事件や出来事、問題が起こり1つずつ解決していく。シリアスな場面でも、コミカルなシーンを織り交ぜて緊張をフッと和らげてくれるので、ずっと息を止めて緊張しながら読むって事が無く、そこも凄く読みやすくなっている要素なのかと思います。美しい絵もコミカルな絵もお上手って、ほんとすごい。
あと、終盤のハラハラするようなストーリーの中に前半抑えてきた溺愛モードが炸裂、爆裂、大爆発で鼻血が出ました。前半の禁欲的な雰囲気、抑えがちな愛情表現からの終盤のアレはもう、ずっと読んできたファンにとってはご褒美を超えて、神が与えたもうた祝福でした。もう最高に幸せな気持ちになったし、充足、満足、大満足、昇天でした。
長い間、ファンを魅了し続ける素晴らしい作品を描き続け、大感動の完結まで走ってくださった藤間麗先生ありがとうございました。お疲れ様でした。
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