青薔薇アンティークの小公女
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青薔薇アンティークの小公女

道草家守/沙月

終わってしまった。。。

ネタバレ
2025年8月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初はローザがアルヴィンに見出されるシンデレラストーリーという感じですが、小説の舞台になっている時代や世界観が素晴らしく、どんどん引き込まれていくお話でした。単なるラブストーリーでもなく、ファンタジー要素と現実世界のお話の絡み具合も抜群で、終わってしまって寂しく思うくらいには良いお話でした。
全部終わってしまって、再度初めから読み直すと「こんな所に伏線が!?」というエピソードも多く、その時は何となく「この先で何かわかるのかな?」くらいにしか思っていなかったので、改めて、全てのエピソードが繋がると、これは凄い壮大なお話だったなぁと感動というか、驚愕に近いものがあります。
特にラストの5巻でローザと両親との関係が明らかになる辺りは、その現実に少し辛くなる半面、心を取り戻したアルヴィンの強さに胸が熱くなります。少し前までアルヴィンの無くしてしまった感情を補うのがローザ、というような関係性だったような気がしますが…よく考えたら、お互いがそう思い込んでいるだけで、割と最初からお互いにポジティブな方向に引き上げあってきた関係ですね(笑)
最後の二人の選択も、とても良い関係の自立&共存という感じに落ち着いた所も凄く良かったと思います。
タイトルの由来(?)の回収も「そこなんだ?」という感じで、そのお話、もう少し詳しく知りたいなと思います。セオドアとか気になるキャラもいますし、スピンオフとかないんでしょうか?
あと結婚式のエピソードは最高です!!最後まで読んで良かったと思う気持ちがさらにギュっと濃縮されます(笑)
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