僕らはなんども恋をする
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僕らはなんども恋をする

星名あんじ

私もなんども涙する

ネタバレ
2025年8月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 歳ばっかくって人生酸いも甘いも噛み分けて、滅多なことでは涙も出なくなった今日この頃。涙したいなというおセンチな時分に定期的に読み返している名作。

真っ直ぐに愛を伝えてくれる萬(ばん・攻め)に素直になれない一成。セ フレになって1年が経とうとする中、ついに萬に告白しようと決心します。萬は喜んでくれるだろうか、胸をときめかせながら待ち合わせ場所で待つ一成の目の前で、萬は交通事故に遭い死亡。萬の運命を変えたいとタイムリープが始まります。果たして一成は運命を変えることができるのか…!という内容ですね。ネタバレありなのでネタバレしますと、もちろんハッピーエンドですよ。物語の結末を知っていても、"ただあなたに生きていてほしい"そこに至る一成の言動を思うと何度読んでも涙してしまう。タイムリープものとしては使い古されたネタなのかもしれませんが、BLでやってくれてありがとうあんじ先生!天才だよ!またこの表紙が素敵です。これ、最後の萬と一成のシーンですね。本を閉じて、表紙に戻ってきてまた涙が出たよ。

今作エロ度は薄めかな!しかしながら、物語後半の一成の愛がこもったセクスはもう涙なしには読めませんでした。どちらかと言うとBLには濃密エロを求めてしまう私ですがそれでも余りある満足感。短編アニメ化とかミニドラマ化とかしないですかね。絶対観る。これに声がのったら絶対涙腺崩壊する。
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