運命の番?ならばその赤い糸とやら切り捨てて差し上げましょう@COMIC
南澤久佳/音無砂月/iyutani
このレビューはネタバレを含みます▼
人が何に感動するのかそれはその時、その人の過去や思い出や色々なものが合わさっているのだろうと思います。7巻まで読んで8巻を購入するか悩んだのですが、8巻こそが神巻でした。最初は気軽に運命が結びつける恋愛とそれに対抗する宿命で選ばれた王妃との闘いかと思ったのですが、それ以上のお話でした。番となった2人が手紙をやりとりする中で共に成長していく過程や過去のトラウマや自分のやった行いを受け入れそれに責任を持つ事を決めたユミルのすがすがしい迄も高潔なあり方に私は感動しました。そしてそれを消して急かす事なく受け入れ見守った主人公にも。圧巻の群像劇でした。これからエレミヤがどんな人々に会いどんな物語を紡いでいくのかとても楽しみです。あと3姉妹の長女の話も気になっています。
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