このレビューはネタバレを含みます▼
胸が締め付けられるような感覚を何度も何度も感じました。苦しい思いをしながら読んだので、大好きという言葉では言い表せない複雑な好きさですが、良い作品だと思います。小学生の時に読んでいた『なかよし』掲載作品なんですが、夢見る少女向けの甘くてキラキラした恋愛や友情を描く作品が多い雑誌だと思っていたら、本作品ではときめきと苦しい気持ちを同じくらいずつ経験しました。
友情が壊れるぐらいなら、恋をあきらめてずっと友達といたいと願ったり、友人同士が恋のライバルになったり見ていてハラハラしました。観察眼、洞察力に優れていておいしい料理を作ってくれる頼りになる男、周吾と結婚すれば安泰な人生が送れそうだと個人的には思いましたが、3年消えていた輝月は勝手だったけど(勝手な行動は初めてではなく、時々、「乱」を起こしてましたね)、その状況に至るまでの挫折感を味わったつらさを考えて許してあげてほしい。真っ直ぐに水帆を見つめる視線とストレートな言動、そして容姿のよさにどうしても惹かれてしまうんだろうな。藍にもだけど、輝月はモテてしまう運命なのでしょう。
藍のパートナー、確かに出てきてたの覚えてました!モブっぽいけど、重要そうなことを言ってたと思ったら、12巻で伏線回収されました。藍のお母さんは元ギャルだけど、真面目そうなお父さんと似たタイプと一緒になったんですね。
わたしは好きな作品です。最終巻まで読みますよ。