ノっぴきならぬ 分冊版
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ノっぴきならぬ 分冊版

こふで

18巻泣ける…訂正19巻でも泣いた

ネタバレ
2025年8月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 18巻
娘ちゃんの母親が戻ってきてどうなるかと思いきや…
とっさのこと、子を1番に想っての優しいつらい嘘、自然と涙が出ました。
私だったら、あんなに可愛い子を手放すことなんてできないよ。
八重辰たち主人公だけじゃない、周りのキャラの魅力もしっかり描かれていて、BLのカテゴリに収めておくのがもったいないほどの奥行きのある作品です。
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19巻
春の頃の話、どうか耐え抜くことに耐えてほしい、という親としての祈りにまた泣いてしまいました。
冬を美しく思えるのは、春を知っているからだよな。それを人生の苦しい時期に当て表現すること自体は使い古された表現なのに、この作品を通すと江戸の時代の情緒によるものなのか、スッと胸に入ってきます。
全て同じ道だ、生きてりゃ悲喜交々、同じようなもんが廻ってくるという寅次の言葉にも。
互いの人生を丸っと肯定し受け入れ、また前に進むのにこんなに優しく寄り添う言葉があるでしょうか。他人に言われれば何を無責任なと思うものの、それがここまで八重辰に寄り添い喜びも悲しみも一緒に背負ってくれる寅次だからこその重みのある言葉です。
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