傭兵の男が女神と呼ばれる世界
」のレビュー

傭兵の男が女神と呼ばれる世界

野原耳子/ビリー・バリバリー

雄々しい受けがお好きなら

ネタバレ
2025年8月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公は元自衛隊幹部の傭兵で、会話がとても軍人らしく簡潔で合理的、冷徹で残忍、皮肉混じりのユーモアでの口撃。
指揮官として優秀で、部下からも慕われてます。

心に深い傷がある破滅型で、誰に対しても壁全開。
なかなかデレません。痛々しいぐらいツンです。
なのにベットの上で蕩けさせられた時のギャップがすごい。そして常に3P。

ママのような包容力のテメレアと、精神的に未熟で伸び代だらけの18歳美少年王位継承者ノアに、1巻序盤から合意の上で組み敷かれ妊娠を迫られる雄々しい受け雄一郎37歳。
激し目エチシーンしっかり多め。

血と戦争と3Pが大丈夫であれば、めちゃくちゃ面白いのでおすすめです。
複数人プレイは苦手なジャンルですが、3人が一途なので意外と受け入れられました。

そして他レビューでも多く高評価されている3巻後半の番外編、ゴートのifストーリー。
完全なifだと思い込んでお花畑脳で気楽に読んだら、本編と地続きのストーリーでした。

雄一郎の部隊の副官ゴートが抱えていた雄一郎への秘めた想いを、本編がハッピーエンドを迎えた後にどうするか。
成就すれば幸せだけど、生々しい悩みも出てくるという。
それが読み手の地雷であれば悶絶不可避なため、この「if」は読者の解釈不一致を防止するためのifなんだ!!と読み進めて思い知らされました。
最後まで読み終えれば大団円ではあるのでそこは安心なのですが。

3巻読了後、ある意味、雄一郎にとってゴートが1番の恋愛的な相手ではないかな?
とゴート好きは贔屓目にそう思いました。

あとベリズとヤマの話もっと見たい。
ゴートやベリズの、愛する人とそれ以外!という対人マインドがめちゃくちゃ大好き。推せました。
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