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ジャンケットバンク

田中一行

万人向けではないけれども、中毒性あり

ネタバレ
2025年8月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 以前初めの方を読んだときには、ギャンブルというテーマということもあり、やめてしまったのですが、改めて読んでみたらとても引き込まれて最新巻まで読んでしまいました。ギャンブルだけに中毒性があるかもしれません。美しい作画と魅力的な登場人物(ギャンブラー)、そうくるかと思わせる勝負の結末など、読み応えがあります。マフツさん(漢字を見ても毎回読み方を忘れる)をはじめ、どのギャンブラーも味があって、全員変だけど人間くさい面があって好感が持てます。負けた人はもう出てこないのかと思いきや、生きていれば再登場するのも良いです。ギャンブラー同士で仲良くしているの、見ていて楽しいです。また、特に、中盤から結構深い本質的な話が出てきたりして、騙し合いだけではなくなってきているのも良いです。

どの勝負も面白いですが、真経津&村雨がタッグを組んだ回はまさに贅沢の一言。また、P・P・Pも、神(?)天堂の掌の上で転がされ続けてからの、あの結末はさすがでした。銀行の内部事情には全く興味がないのですが、ギャンブラーを死に至らしめるのはやめてほしいので、「デギズマン」の活躍に期待しています。今のところ高評価ですが、今後の展開によっては、また、御手洗の望むエンドという興醒めな終わり方をした場合には、評価下げます。

なお、残酷というか非人道的な描写も多々あり、万人受けするような作品ではありません。個人的には、R指定でもいいんじゃないかと思うくらいですので、そこはご注意を。
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