メランコリックシュガーテイル
」のレビュー

メランコリックシュガーテイル

戸崎映

面白くて可愛くてハッピーになれるお話です

ネタバレ
2025年8月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 竜人族のキュースケは人間を喰うことができるのか?

SNSでこの作品を知りました。
試し読みで竜人キュースケが可愛いすぎてお話も面白くて購入しました。
読んで大正解でした。想像を遥かに超えて面白くて可愛くてハッピーになれる素敵なお話でした。

えぇ~竜人族界では人間は美味しい食べ物で、人間を喰えない竜人は迫害されて追放されるのか…。
種族長の長男キュースケは次期種族長候補。
それなのに人間を喰えないなんて…。

父親から新鮮な人間なら喰えるのでは?と人間界に降りて二十歳の誕生日までに人間を喰う命を受けたキュースケ。果たしてキュースケは人間を喰えるのでしょうか。

キュースケは性格も素直で負けん気もあって可愛くて、竜人の特徴である大きな尻尾もとても可愛いのです。

人間界でウー〇〇のようなアルバイトを始めたキュースケにチップを弾むお得意さんが付きました。
ある時酔ったお得意さんが油断して竜人の姿になっていたキュースケを触り始め…。

尻尾を強打したキュースケは竜人族特有の感情で口の中が苦くなりましたが、天然人たらし風なお得意さんにおでこを撫でられて口の中が甘くなって来て竜人界のことを思い出すのでした。

翌朝目覚めたキュースケは空を飛んで行き、キュースケが本物のドラゴンと知って更に興味を持つお得意さん。

尻尾を触るのは恋人同士だけなのにー!と思い出して憤慨するキュースケはお得意さんが人気配信者ミヤマであることを知ります。
拒否反応が出なかったお得意さんを喰ってしまえば諸々バラされなくて済むとミヤマを喰うことにしたキュースケ。

ミヤマにお前を喰うと宣言したキュースケですが、ボロボロと涙をこぼし竜人族の掟に沿えないことへの悩みを打ち明けます。
ミヤマはあっさり食べていいと言い、舐めた指の甘さからキスへと続き恋人同士のように触れ合いミヤマの甘さを更に知るのでした。

好き同士なのにキュースケはミヤマを喰うことが出来るのか?でもミヤマを喰わないと竜人族の世界に戻れないジレンマ。キュースケの下した決断は?

キュースケを心配した弟リンジーの活躍が功を奏して心配していた竜人族の掟についても無事逃げ道が出来て、最高にハッピーで大満足のラストを迎えました。

人間✕竜人族という種族を超えたロミジュリ愛というシリアスな面を持ちながらも、面白くて可愛くて楽しいおすすめしたい作品です。
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