このレビューはネタバレを含みます▼
いや〜…BLってほんと、読めば読むほど名作に出会えてしまう。こんなにすごい作品が、あったなんて…
私にとっては、どんな過激な描写よりもショッキングな内容のように感じられました。
優しい柔らかさの中にある、ホラー的な暗闇の対比がすごい。タイトルも秀逸で、逆説的にこの作品を表しています。攻めのカナのあたたかい真綿でくるんでいくような仕打ちも、なかなかゾッとします。
もちろん2人が幸せだからいいんですけどね…
とにかく1巻は、ナホちゃんと一緒になって傷ついてしまいショックでした。かわいいかわいいと言われて
育ったナホちゃんが、自己に初めて向き合うシーン。
冷や汗と涙で、胸が苦しくなり、とにかくショックを受けました。自己評価が覆される瞬間。泣けました。
すごいのは2巻以降。幼馴染のカナの執着と策略(?)
そしてナホの自己再構築ぶりが圧巻。
普通なかなか、こんなふうには生き直せない。
ナホを心から素晴らしいと感じますし、尊敬します。
こんなに主人公を応援したくなる漫画に、
過去出会ったことはないかも。
ナホに感情移入してしまい、泣いたり喜んだり
笑ったり。とにかくものすごい作品です。
是非、読んでみてほしいです。