このレビューはネタバレを含みます▼
普段レビューは書かないのですが、レビュー数の意外な少なさに思わずレビューのボタンを押しました…!
たくさんの方に読んでいただきたいお話です。
最初はかわいらしい絵柄に興味がわき→タイトルから女の子が戦う話なんだろうなと推測→楽しそうだなと思って読み始めたら魔法少女の株式会社!?で落ちました。設定が好き。
そして、「楽しそうだ」なんてとんでもない、それ以上でした!
最初は1桁台の巻数から読み始めていたのが、次々と出てくる新刊を発売日に購入、最終巻まで読み続けて、たくさんの感動をいただきました。
すばらしいフィナーレでした。
カナちゃんも越谷さんも土屋さんも社長さんも、もちろんそれ以外の登場人物全員に抱えているものや課題があって、お互いに補い合って励まし合って、時には不穏な時もあって……
真尾というキャラクターは、男の子でも魔法が使えるようになりたい、というこの世界では異色のキャラクター。男性では魔力の出力が大きくなりすぎてしまう、という問題があるらしく、魔法少女ならぬ男性の魔法使いはまだいない、という世界線。
彼の問題をどう決着つけるのか、と思っていましたが、カナちゃん、さすがですね。
最初は自分がない、どこにも必要とされていないのでは、とネガティブなところから始まったものの、越谷さん、マジルミエどの出会いから、どんどん「カナちゃん」が出てきて、最後には昔の「カナちゃん」を救っていく。
読後は爽やかなことが多く(不穏な回もあるので全て爽やかとはいえない)、私もまだ何かできるかも、がんばれるかも、と思わせてくれる作品です。
あと、このお話はもちろんカナちゃんが主人公なのですが、そのカナちゃんと最初に出会い、支え励まし続けてくれた越谷さんも、第二の?裏の?主人公なのでは?と思っています。
出てくるキャラクターすべて愛おしい作品でした。
…鎌倉は…うーんですが…