あなたのお城の小人さん ~御飯下さい、働きますっ~(コミック)
美袋和仁/п猫R/栗原一実
このレビューはネタバレを含みます▼
試し読みから気になって一気買いしました。
が、ちょいちょい気になるところがありまして。
まず、料理人風情が行ける部屋に王族(チヒロ)を放置してるのがおかしい。誰も存在を知らない姫なら機密情報なのに適当な部屋に(しかも鍵もかかっていない)隠しておくわけない。この時点で誰かおかしいって気づかなかったのかしら?私でさえ気づいたのに…!
珠算2級云々も、小中学が取れる級でその暗算力おかしいでしょ。初段の私でもあの一瞬では計算できないですよ(笑)
3巻でも、チヒロの親が誰か〜との話し合いしてますけど、「そもそも誰がどのような方法でチヒロを城に入れることができたのか」を誰も疑問視してない。そっちの方が重要じゃない?だって犯人は王城に入れる人物ってことじゃん。国の危機管理レベルが低過ぎてヤバい(笑)
そしてなぜ国王夫妻がチヒロの親ではないと伝えてないのか?料理長も仮に父親ならチヒロの両親が誰なのか、なぜこんなことになったのかとか何か思わんのか??
他にもおかしなところはありますが、何より登場人物全員が頭が弱過ぎて終始ツッコミしかない。とりあえずチヒロはすごい!というのを全面に出したいのと、見捨てられた可哀想な王族というバックボーンにするために、辻褄が合わないのを無視していろいろ詰め込んでんだろうな、ということが分かります。
危機管理が一才働いてないお花畑なメルヘンの国の童話だと思うことにします。
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