アンドロイドは愛の夢をみるか?【コミックス版】
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アンドロイドは愛の夢をみるか?【コミックス版】

ヒダカリョウ

アンドロイドと人間が共存するためには

ネタバレ
2025年9月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 父が理子に遺したのは、暁斗という男性型アンドロイドだった。暁斗はロボットだが、人の皮をかぶり、はたから見たら人間にしか見えない見た目で、長時間で無ければお風呂に入ることもできて、食事もできるし性行為も可能。理子のためだけに存在するようプログラムされている。人に甘えることができずにいた理子も暁斗と過ごしていくうちに次第に心を開き、暁斗に甘やかされ、甘えることができるようになる。そして特別な存在で、恋情を抱くが、暁斗が理子のためだけに存在しようとし続ける姿をもどかしく感じるようになる。暁斗もまた、ロボットが抱くはずのない恋という感情に気付くが、処理が追いつかずに高音状態が続くことであらゆる不具合が生じるようになっていた。2人が一緒にいるために、どう向き合っていくのか…。
久しぶりの4巻発売にて、最終巻。その答えが出ました。この4巻が出るまでの間に、世界ではAIがかなり身近なところまで普及し、もしかしたらもう、暁斗のようなアンドロイドは、この世の中に存在しているんじゃないかと思えてしまいます。3巻までを読んでいた時とは違う価値観で、読むことができました。
暁斗の心臓であるコアの部分に、理子が触れるシーンはとても美しく、神秘的でした。
アンドロイドであるからこそ、破られない約束をすることができる。そう二人で信じることができたからこその答えに 辿り着いた
2人が、いつまでも共に、幸せに生きていってほしいと思います。
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