このレビューはネタバレを含みます▼
元々しっぷ先生の大ファンで、そんな先生から私の大好きな人外モノということで、勝手に期待値MAXで読み始めましたが、キャラづくりから好みドンピシャでページをめくる手が止まりませんでした。
「攻めが自分の気持ちを劣情だと思って抑える」って状況にすごく興奮して、何度携帯を投げそうになったか……!!
でもそれはユイネくんも同じで、お互いに抑え込んでいたんだなと。
だからこそ、そんな2人が桜の舞う中で想いを重ね合った瞬間、涙が溢れて止まらなくなって、「あぁ、こんなに素敵な愛の形があるだろうか」とまだ熱が冷めません。
ユイネくんを吸血して止めた時のロズ様、気を失わせるところまではもちろん吸ったんだろうけど、必死で自分の欲を抑えたんだろうな、と思うと悶えが止まらないです。
吸血鬼といん魔の組み合わせを読んだのは初めてだったのですが、2人の愛を確かめ合う時間が、お互いの精神安定に繋がるって最高な組み合わせですね。
ミハイルさんとロズ様の学生時代や楽しかった200年の話ももっともっと聞きたいです……!!!
ロズ様が置いていった手紙をまだ持っているミハイルさん、「そいつ“とは”」「あの頃の俺見てたなら」という発言……気になるところがありすぎます。
ロズ様がミハイルさんに嫉妬しちゃうところも見たいし、ユイネくんがもっともっとドキドキさせられて成長して、逆にロズ様をドキドキさせるようになっていくんだな、と思うとニコニコしてしまいます。
しっぷ先生らしい、相手に押し付けるのではない優しい愛の物語でした。
いつか続きが見られることを祈っています。
素敵な作品をありがとうございます。