このレビューはネタバレを含みます▼
ウェディング・サマーは先は読めてしまったもののちょっと切なかったかな。
表題作含む他3作は読者が欲している部分が描かれていなかったりダメ男に振り回されたままで後味が悪かったり尻切れとんぼという印象が否めませんでした。
そしてこれはもう作者さんの特徴なのでどうしようもないのですが、目が大きく可愛らしい絵柄なので性行為が絡んだ話には向かないかなと思いました。
特に12歳からの夏は、小学生の頃に二人だけの秘密を持っただけでなく、台詞からして一方的に悪戯された訳じゃなくて女として感じるものを知ってしまっているのだから、高校生になった時にもう少し色気があった方がそれらしいように感じました。背徳的な経験があるのに余りにも元気に真っ直ぐ育ち過ぎというか。漫画家さんとして、力量を試された作品なのではないでしょうか。
絵柄の点ではルームナンバー106は色気や女の強さ・強かさが表れていて良かったと思います。