このレビューはネタバレを含みます▼
透真に仕えていた女中さんが報われてよかったです。二人の頭蓋骨を抱え、何度も生まれ変わる透真を見守り続けた彼女に感動しました。二人が結ばれたことで彼女はやっと解放され成仏したのかな。手紙を渡すのを朝に遅らせてしまったことで透真を死なせてしまったと、自分を責め続けたと思います。何年もの間人ならざるものとして存在し続け、自分の目的がなんだったのかさえも忘れてしまっていたのかもしれません。それでも、最後「過去にあったことを赦して」「ありがとう」「さようなら」という結真の言葉に救われたのでしょう。彼女が自分を許せたなら嬉しいです。
物語の本筋にはあまり関係ないかもしれませんが、私は彼女が彼女なのだと知れたあのシーンが好きです。一気に色々な感情が溢れました。
二人の恋模様も含め、すごく美しい作品だと思いました。お化けたちも可愛かったです。タイトル回収もよかった。おつかれさまとしか声のかけようがありませんね。
まさか前世の魂までが取り付くとは予想できず、いきなりこれほどまでの情報量で殴られるとは思いませんでした。じわじわとせりあがってくる切なさがさらに私の心を興奮に導きました。
作画も綺麗でした。細い線で表現される体の美しさに魅了されました。すごく自然な描かれ方で感情移入がしやすかったです。単純に興奮した。
このような素敵な作品を産んでいただきありがとうございます。素晴らしい作品です。