悪女終幕~転生したら悪役令嬢だったので、好きなように生きてみました~
」のレビュー

悪女終幕~転生したら悪役令嬢だったので、好きなように生きてみました~

久里/成瀬あけの

夜中なのに試し読みからの一気読み

ネタバレ
2025年9月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ サブタイトルは軽いのに、内容はなかなかハードというか。悪女はきっちり終幕を迎えてしまうので、その点はとても切ないし、彼女に魅入られた男の末路もなかなかのものだし、生涯彼女を愛していたことを認められない男とか中途半端に振られた男とか、色々な人間模様に引き込まれ過ぎて一気に読み切ってしまいました。

イヴが肖像画を一枚だけでも残したいと思うくらいに愛した相手が誰なのか明示されないところが個人的に一番好きだったポイント。(←アリシアの存在を知っていたらアリシアだっただろうけど、知る前の話だから誰なのか特定できない。表紙の彼かなぁとは思うものの。)

彼女の人生は決して不幸まみれな終わり方ではなかったので、鬱々とした読後感ではないのですが、なんとも言えない寂寥感のようなものがあったので、シーモア特典SSの明るさに少し救われました。
あと、書き下ろしの番外編の男たちの話とそこに登場するある意味最悪な悪女イヴが結構好きだったので、WEB版既読の方にもオススメです。
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