愛の刺青
」のレビュー

愛の刺青

赤色マッシュ

エロティックに描かれる刺青が繋いだ愛。

ネタバレ
2025年9月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ ダイナミック且つ繊細な作画が語り掛けて来るようで、ページ全面の大きな絵もとても美しくエロティックで惹き込まれました。

指の先まで感情が分かるような美しい手等、絡み合う二人の肢体が刺青の美しさでより美く極上のエロスを感じました。

攻めの彫り師愛助のキャラが好みで刺青は任侠のそれとは違っていておしゃれで美人な攻めによく似合っています。そして、好きだった人の名前を消したブラックアウトと言う刺青が左胸に刻まれていたのでした。
年上のリーマン受け尚紀に対して接客中に限らずプライベートでもずっと丁寧な言葉使いなのも良いです。

過去に囚われている愛助とつまらないと言われた自分を変えたい尚紀。
愛助は恋愛対象が元々男性でそれを悟られないように生きて来たけれど、刺青に興味を持ち彫り師になって本当の自分になれた。
尚紀は定時退社の変わらない毎日を淡々と過ごしていたノンケ。

愛助はブラックアウトの原因である愛した師匠の彫り師が女性と結婚という辛い別れを引き摺っていて、方や尚紀は妻から一方的につまらないからと別れを告げられ、しかも相手が婚姻届けを出していなかったというオチまでついていた。

尚紀が自分を変えたいと開けた偶々通りがかったタトゥースタジオの扉。
突然現れた尚紀にゲイを隠して生きていた頃の自分を見た気がした愛助。
カウンセリングで上半身裸になった二人のやり取りが最初からエロ過ぎました。
その後の展開は早く、愛助は別離のショックからEDになっていたけれど、尚紀は抱けたのでした。

尚紀の刺青を最高傑作にしたいと意気込んでいたけれど、もう尚紀には刺青は必要ないと言う愛助。
その後愛助の元カレの存在に囚われていた尚紀が見たものは…。

尚紀を追い掛けて手を伸ばそうとした愛助が外し忘れた師匠の血の付いた手袋に気付いて愕然としていたのが切な過ぎて、とても印象に残るシーンでした。

結末に満足なのですが、私的には「尚紀には愛助はかなり勿体ない」です。
設定で地味な見た目なのに行為中のイキ顔とか色々が女っぽく見えてしまうのが気になりました。
誤解した尚紀を追って来た愛助の話も聞かずに振り切ったこととか、その後の「〜俺をどうしたいの」にも疑問でした。
それでも愛想をつかさず自分の思いを伝えた愛助が愛おしい。

思っていたよりもライトな感じだったので、ドロッドロッ激重愛も読んでみたいです。
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