このレビューはネタバレを含みます▼
電子コミック大賞にエントリーされているのをきっかけに立ち読みし、これは絶対好きなやつ…!!と思い購入しました。結果、もうとんでもなく好きなやつでした…。
セリフや説明が多い訳ではないのに心理描写が上手で、この涙はこんな気持ちなのかな…とか色々考えながら読んだりして、読者に想像させる余白を作ってくれている感じがとても好きだな〜と思いました。
本当に、とても良い意味で商業っぽくないです。勿論R18的なシーンもあるのですがやおい感は全くなく、なんというか、他のシーンでしっかり丁寧に心理描写をしている分余計にエッチに感じるというか…すみません…
初めてエッチなことをした後なし崩し的にくっついてなんとなーくいい感じになる、みたいなエッチ後脳死展開ではなくお兄ちゃんが弟思いでちゃんとしている分しっかりケジメをつけようとしているのが辛くなる…。
おわりの文字を見た瞬間え、ええーー!?!まってまだ終わらないで!やめて!!ハピエンにしてー!?!と叫びそうになりました。悲しすぎる、勝手にくっついて終わるもんだと思ってました。この終わり方もある意味商業っぽくないです。でもこれがリアルだな〜とも思い、うーん、好きです😭お兄ちゃんの気持ちやあれやこれや考えるとどうなるのが2人の幸せなのかなーと考えてしまいました。読んだ後の余韻がすごいです。
リアルな終わり方でこれもいいなと言いつつ、何だかんだやっぱりくっついて幸せになっている所が見たい!2人が色々な壁を乗り越えてハッピーいちゃこら生活しているところを見届けるまでは何巻かかっても買い続けるので続きをぜひお願いします…。本当に…。
これもいい終わり方なのに安直にハピエンを望んでしまうのは商業BLオタクの性なんでしょうか。仮にハピエンになるとしても、こんな感じの漫画を描かれる作者様は道中でまたとんでもなく悲しい壁を描かれそう。でもそれも見たい。とにかく続きが見たいです。よろしくお願い致します。