聖女になりたい訳ではありませんが 辺境からきた田舎娘なのに王太子妃候補に選ばれてしまいました!?【電子単行本版】
柴谷けん/咲倉未来/早瀬ジュン
くぅ
さん
(女性/50代)
総レビュー数:168件
このレビューはネタバレを含みます▼
早瀬先生が作画されていたら良かったのにと思います。丁寧さを意識して下さっている様子は伺えるのですが、どうあっても、両親、砦の猛者達、王宮の人間、平民貴族、亜種種族、登場人物がこれだけ老若男女、豊富だというのに、ひとりひとりのキャラがモブ顔、棒立ち、棒人間に描かれてしまい、圧倒的に魅力が足りず、原作小説の早瀬先生の挿絵を拝見すると、ますます作品のクオリティが惜しまれます。お話の方は、他の聖女候補の二人と比べて、圧倒的実力があるというお約束展開は面白いですが、銀とエリオットの少年達の介入が盛り上がるどころか、蛇足に思えて楽しくない点と、王子とリリィのロマンスも不要に感じられ、やはりキャラの感情の描き方が希薄な為、全くのめり込めないまま。獣人族も妖精界も背景が白くて、どんな世界観か伝わって来ないし、次々、新しいキャラが登場して喋っているなあ。ヒロイン巻き込まれているなあ。へー。って、印象しかないのが残念です。王子がリリィに興味を惹かれている過程も、リリィと王子が信頼関係を築くやりとりも、表現が乏しくて面白味皆無でした。
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