このレビューはネタバレを含みます▼
タイトル通りなので終始受が不幸。1部[完]までのレビューなります。正直何度も心折られよくここまで読んだなと自分を褒めたい!
策略と誤解から逆賊とされ性奴隷に貶められた貴族のノックス(受)は、聡明で気高くプライドも高い。初めは抗いますが、受け入れざる状況の中、立ち振る舞いを自分なりに考え出します。皇帝にも酷い扱いを受けながら心のどこかでかつての使用人で主人となった現公爵のハリドに助けを求めますが彼に秘めた恋心を抱えているハリドは命令とはいえ自分以外に身体を開き反応する彼に苛立ちを隠しません。この三角関係で前半は殆ど占めてます。
どちらも誤解から恨みをかいますが、正直爪が甘いのよ、ノックス泣。
.....とは言え誤解が解けても赦せるレベルなのか?
耐え難い屈辱を日々受け貴族の誇りや人としての尊厳を踏みにじられてもなおハリドを心配する心根の優しいノックス、その心だけは穢されずに誇りをもち続けて欲しい。
1部最終話はノックスが決闘をハリドの代わりに受けます。
はなから何の能力も無く貴族の地位に甘んじてた傲慢な一貴族だろうと蔑む相手が自分をも手に掛けることが可能かも知れぬほどの圧倒的強さで決闘を終えます。
このシーンは初めて爽快...。
自分を裏切り貶めた人間は、不遜な貴族、愚かで何の価値も無く奴隷になって当然と思いたかったんだろうけど、彼の聡明さに加え肉体的強さすら兼ね備えていたこの事実を目の当たりにした攻2人はどう思うのか楽しくなってきました。
ハリドは恨みや失望からノックスの本質を見て見ぬふりしていた気がします。自分を捨てた彼は最低な人間でなければならなかったんでしょう。
彼がなぜ大人しく奴隷の立場を甘んじて受け入れてるのか考えろ!ハリドは元々の恋心もある事で今の状況にジレンマを抱えているのは確かですが、皇帝はどうでしょう?皇帝は本当の臣下、ハリドは初恋の相手を底辺に貶めた愚行を悔いる日が来るのはいつか、、
2人の贖罪ターンだけを楽しみにもう少し続けたいと思います。
一部ラストシーンのノックスの心境が心配です、
しかし復讐心がなくこの状況に自己嫌悪すら感じているし、きっと慈悲深く赦すんだろうな、チッ笑
人は生まれながらに尊くもなれるし卑しくもなれるのだなと思い知らされる作品です...
未完結なので星4です、展開によって再評価したいと思います♡