咲けや この花
」のレビュー

咲けや この花

松尾しより

読むと悲しみと喜びが沸き起こってくる作品

2025年10月1日
戦前からの女三代の物語。3人の主人公たちは、祖母であり、母であり、私自身であると思う。私に繋がるそれぞれの女性の生きた時代、戦争で亡くなった祖父や、病死した父の生き方を思い出し、読みながら涙が止まらなかった。この物語中は戦後65年、今は戦後80年、描かれてから15年の月日はたっているが、時間の経過を全く感じられない。
作中にある、戦後、被爆者に向けられた差別の目は、2011年の福島の原発事故時の住民への差別の目と全く同じ。人間は変わらない。
今もたくさんの人に読まれてほしい作品だと思う。
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