歴史モノとしても恋愛モノとしても微妙

1巻目無料だったので読みましたが、そこまで面白くはないかなという印象。続けて読んでみればこれから面白くなるのかな？と一応全巻読んでみたのですが、個人的にはイマイチでした。
恋愛感もなく、これってジャンル少女漫画だったっけ？と再確認してしまいました。最終巻では、とあるキャラと両思いだったのかな？といった描写はありましたが、いつ？なんで両思いになったの？？と思ってしまうほど、心にぐっとくるものは何もなく、最終巻だから～本能寺の変だから辻褄合わせる為に～といったような取って付けた感しかせず…。ラストでは感動ストーリーが終わりましたよ的な演出がされていましたが、キャラ達に感情移入できず全くもって感動なんてできませんでした。
少女漫画として読むのは間違いかもしれません。まぁ、主人公が周りのイケメン武将達に好かれてたっていう設定はあるので、イケメン武将好きさんにはオススメできるかもしれません。絵は綺麗で男性陣みんなカッコイイです。
でも、好かれてドキドキなんて展開は望めません。いつ好きになってたんだよ！そして好きだからって別にアクション起こすわけでもなんでもないのかよ！と、ツッコミどころ満載＆おいてけぼり感が強いです。
なので少女漫画としては読まず、信長の身代わりとなったヒロインが一生懸命戦うお話と割りきって読めば少しは楽しめるんじゃないかと。
しかし、こういう設定は正体がバレるのを恐れて過ごし、尚且つバレた時のドキドキハラハラ感が最大の魅力だと思うんですけどね…。本作は、いつのまにか周りの人が女だって知ってることになってたりとか、敵に自ら女だってバラしたりとか、オイオイオイ？！と思ってしまう事が多々。
それ、一番ダメでしょ？と思いつつ読んでたのですが、登場人物はみんな身代わり信長をべた褒め。作ってる側＆描いてる側からしたらみんなに愛されるべき素敵な主人公を作ったぞ！！と思ってそうなのが伝わってくるんですが、読者的にはついていけません…少なくとも私は。
男のフリしてるはずの場面で女の言葉遣いだったり、史実に基づいてるわりに言葉遣いその他が現代的だったり、おまけに悪魔に取りつかれる話が主軸に置かれていて、結局あの悪魔なんだったんだろう…といったモヤモヤの残る感じ。
せめて少女漫画要素が強ければまだ好きになれたと思うんですが、何を描きたいのか分からない作品でした。