とつくにの少女
」のレビュー

とつくにの少女

ながべ

陰と陽

ネタバレ
2025年10月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ せんせと少女、異形と人間、外と中…などさまざまな対が登場します。画面も(実際は違いますが)白黒だけで構成されたようなミリペンで細かく描いてるあの感じ。
最近主流のデジタル感があまりなく、紙面との相性がいいだろうなぁと思いながらもタブレットで読んでしまいました。
人物たちの表情は全体的に曖昧なのに、目線や仕草や黒塗りだけで伝わる表現の多彩さが素敵。異形の動植物が混じり合ったデザインもかっこいいです。

どちらの神がいいとか悪いとか正しいという訳ではない描き方が真に迫るものがあります。それに伴う不条理さはモヤモヤするけど好きです。
狂信ぽい神父や兵士が出て来ますが、異形に囲まれどんどん領地は狭くなる一方の立場になれば何かに縋るのはおかしな事ではないだろうし。ましてやそれが打開策になりうるなら飛びついてしまいますよねぇ。
ラストは受け手によってかなり違う印象かと思います。私は姿の描かれないシーヴァに、先生は魂をあげたけど元の2人には戻れなかったのかなと感じました。
魂を貰っても長くは持たない、みたいな事を言っていたような?なので、すぐ消えてしまったのかもしれませんね。
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