このレビューはネタバレを含みます▼
まず絵柄が劇画タッチですばらしい。将軍は、これは確かに強いだろうな〜と納得できる体躯。ほかの男性陣も兵士らしくがっちりしている。フィーナさんは金髪が煌めく美人で、小柄ながらも肉感的な体格。重厚な建物に調度品、高価そうな食器類、もちろん大切な小道具となる媚薬の壜もそれぞれに洒落た意匠で描かれている。ゴージャスな作品だなぁと思う。
この作者様に限らず、ベテランの方の作品に対して絵柄が古いみたいなレビューを見かけることがあるけど、自分は「イマドキ」でない絵柄はすべて、その方のオリジナリティ=個性だと受け止めている。
お話は、フィーナさんの有能エピソードが次々と出てきて快い。将軍の冷徹さも、国を守るための演出?であり実際は思いやりのある人。媚薬には弱い。わりと早い段階で2人がいい感じになってくれたので、いつくっつくのかとジリジリすることなく読める。プローニナ次官が渋くて好み。