アスラの沙汰
」のレビュー

アスラの沙汰

宇乃花空樹

まずタイトルが最高に素晴らしい漫画

ネタバレ
2025年10月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 久しぶりにジャンプコミックス新しく買い始めました。
今って、あらすじか???ってくらい長いタイトルたくさんあって、それにも意味はあると思うんですけど、ここまで簡潔に、漫画全体を表してる綺麗なタイトルに出会うと、これこれこれー!!!ってテンション上がりますね。だって『アスラ』(神と相対するもの)の『沙汰』(善悪・理非を見分けて決めること。人々の口にのぼるような事件・行為)ときたもんだ!!!素晴らしい!!!
アスラの当て字(というか名前の漢字だけど)も、とても母の意思や本人への鎖を感じていいなぁと思います。
確かに分類としては胸糞にも入るのかなと思いますが、そこに重点を置いている漫画ではありません。
絵柄の影響と、そのものをどぎつく描かない描写で、想像で補うとかなりきつい出来事が、かなり緩和されて伝わってくると思います。それでも読む人によってきつさはあると思いますが…(私は善悪の屑とかはきつすぎて読めない人間)

作者様は本当に漫画が上手い!!!
見やすくわかりやすい絵柄、登場人物の見た目(鬼含む)や個性の描き分け、一枚絵の素晴らしさ、何より物語の面白さ!!!読んでいて没入感が味わえます。これぞ漫画を読む醍醐味。みんなに勧めたいし語り合いたくなる!!!

先が気になってついつい読んでしまう復讐モノ、ザマァモノとは違う作品だと思います。どちらかというと、私の中では昔話の読後感に近く。
悪いことしちゃいけないよ、お天道様が見ているよと言うような系譜に、今の私達の感覚や視点、善と悪が盛り込まれた作品だなぁと。だからなのか、昔ながらの地獄の描写がすごくくる。

余談ですが善悪の選択をする主人公のアスラ(自分がどうなってもいいという諦念や、代償をわかっていて目をつむっている感じを私は受ける)を見ていると、DEATH NOTEの主人公がどうしても比較対象として出てきて、主軸というか根本というか、違うなぁーーーーと思いながら読んでます。他の方のレビューにもありましたが、必ず悪へ善への道を説得するの、無くさないでほしい…。

まだ2巻、あっという間に読んでしまうのであっという間に追い付けます!!!連載には出てきてるやばいお兄ちゃんもコミックスにまだ出てきてません!!!それくらいすぐ追い付ける巻数!!!試し読みして良ければ是非とも!!!私もまとまって読める3巻が早く読みたいです!!!
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