拝啓「氷の騎士とはずれ姫」だったわたしたちへ
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拝啓「氷の騎士とはずれ姫」だったわたしたちへ

八色鈴/ダンミル

心に残る重厚なストーリーでした。

ネタバレ
2025年10月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 不器用な主人公二人が、彼らを取り囲む人々の憎悪・策略・嫉妬に翻弄されて不幸な結末から始まる物語。
すごく胸を打たれて何度も泣きました。
生前のリデルがあまりにも可愛そうで。

物語を読み進めていくと、数々の問題や事件の真相が分かります。
オスカーsideのストーリーでは彼の気持ちも書かれている。 でもどうしても理解が出来ない。
なぜリデルを愛していたのならあんなにも冷遇したのか。一生懸命作ったサンドイッチも拒絶したのか。
なのに、いつかその時が来たら幸せになれると思っていたって何? 何言ってんの?と。
色んな人の邪魔があったわけだけど、優しく出来る瞬間なんていくらでもあったのに。少しでも優しさを見せていたら全然違ったのに。
出自の劣等感とかあったにせよ酷すぎる。

結果的にハッピーエンドですが、そこだけがモヤモヤしてスッキリは出来ませんでした。

そして表紙と挿し絵どうにかならんかな?
あまりにも作品のイメージとかけ離れている。
作者様に失礼では?と思うレベルで、挿し絵が出てくる度にあわてて目を背けてぺーじをめくりました。
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