小説花丸 わたしにください
」のレビュー

小説花丸 わたしにください

樋口美沙緒/門地かおり

仄暗い

ネタバレ
2015年5月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公の路ははじめ卑屈で暗い。身体が小さく運動が苦手、人一倍努力して成績だけは良い。そんな路のコンプレックスを刺激するのが森尾。森尾はなんでも、ちょっとの努力で人より出来てしまう。
実は小学校から同じ学校の2人だけど、森尾は路のことを認識しておらず、名前さえも呼んだりはしない。

そんな2人の遠い距離が、崩れる。森尾の親友、黒田の進学に間接的に路が関与してしまってから。森尾の怒りをかった路は無理やり犯されてしまう。

ショックでありながら、森尾のことが気になって仕方ない路。路を犯しながら、翌日からは無視をし続ける森尾。
そんな時に、路は担任の先生に放課後の教室で襲われてしまう。偶々他の生徒に見つかり事なきを得たが、被害者であるはずの路に対する同級生の風当たりは冷たい。

路を蔑み、ゲーム感覚で犯そうとしてくる同級生…路は心身ともに弱っていく。ゲーム感覚で犯そうとしてくる同級生から逃げることができない路を助けたのは、意外にも森尾だったーー


路が少しずつ成長していく様、今の所100%善人の黒田、少しずつ自分のしたことを後悔しだしている森尾ーーみんな魅力的なキャラクターだと思います。
早く先が見たい!!
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