お金が大好きな平民の私は卑屈貴族と契約結婚して愛し愛されます コミック版
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お金が大好きな平民の私は卑屈貴族と契約結婚して愛し愛されます コミック版

青井さび/ゴルゴンゾーラ三国

美醜感が異なる国の美しい愛

ネタバレ
2025年10月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初めは国中の貴族令嬢から結婚を断られならばと迎えた平民の妻に3度も逃げられ純銀貨5枚で隣国の平民女を買ったグラベイン王国醜男の辺境伯と、前世の記憶を持ちなおかつ前世も今世も貧しくて苦労してきた隣国マルルセーヌの平民の女。どちらも幸せとは言えない人生を送ってきたため、大金を払う代わりに後継ぎをもうけ育てる(実子もしくは養子)という契約を結んだドライな関係だったが、ロディナに前世の記憶があるせいで究極の醜男とされるディルミックは美男に見えるのだ。実はグラベインの男の美醜はかつて世界を滅ぼそうとした魔王(絶世の美形、彫りの深い顔)に似ているほど醜いとされ、魔王を倒して世界を救った勇者マサタダ(あっさりとした塩顔)を基準に美しいとされている。それだけではなく、女性は徹底的に醜い男を忌み嫌い魔王に似た子を産まないよう教育を受ける。
現代ならばイケメンともてはやされる見た目の男たちが公然と醜男とおとされ、顔をしかめ背けられるシュールな世界。。中でもディルミックは幼い頃から醜男と扱われるだけでなく成長するに従って悪の根源・魔王と瓜二つであることに自ら気づき、これ以上迫害されないために邸の中でも仮面を付けて生きてきた。辺境伯領主としては優秀で領民にも慕われており、地位も高いのにずっと下位の貴族にまで侮蔑の目で見られてきたディルミック。彼の孤独は計り知れない。
ロディナに前世の記憶があることと醜男差別のないマルルセーヌ出身であることで偏見なくディルミックと接していき、次第にディルミックの心に触れ愛するようになるロディナ。そんなロディナに心を開いていき同じくロディナを愛し信頼し、ロディナの心をも開くディルミック。お互いを信頼し合い、愛し合い、平民出身のロディナの辺境伯夫人としての地位を確立させるためグラベイン貴族としては珍しく結婚式を挙げる2人。ディルミックを亡き者にしようとしたりロディナを攫おうとしたりして別の醜男貴族に嫁がせようとする妨害も無事排除されてひと安心です。醜男を好きだと公言すると魔王肯定派、醜く生まれたこと自体が罪だなんていう世界観もきちんと描かれていて設定に矛盾がない。
エノーリオもディルミックの幸運を妬んでロディナを奪おうとするのではなく、「あなたがいい」と言ってくれる女性を見つけられるといいね。
とにかくロディナとディルミックの夫妻が可愛いのでおすすめです。
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