おかしな転生 最強パティシエ異世界降臨
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おかしな転生 最強パティシエ異世界降臨

飯田せりこ/古流望/珠梨やすゆき/富沢みどり

可愛いだけじゃあ無いんです!

ネタバレ
2025年10月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 可愛い!可愛い!スイーツ美味しそう!なだけの展開だと思ってました。田舎騎士家の領主の息子、ペイスリーは若干10歳ながらも転生者。前世の記憶をチートに使いながらも、転生前が頭の良く回る成人男性。あっという間に領土を発展させて、父は陞爵。周辺の領主とも駆け引きを仕掛け、有効的な関係を築ける所へはウィンウィンの関係を。悪徳領主へは成敗を。胸のすくような活躍をこれでもかと畳み掛ける!素晴らしい!けれど領主である父にとっては可愛いヤンチャ息子。時に諌めながら、時に鼓舞しながら。その成長ぶりを頼もしく思い、信頼してる様も清々しく。良いね!良いね!と推しまくりたい気持ちでいっぱいになります。ペイスリーは前世、腕の良いパティシエ。その手によるお菓子はもちろん美味しそうなんですが、お菓子は物語の主役では無く、あくまで彩り。物語に寄り添った名脇役!特にレーテシュ伯の結婚式でのクロカンブッシュに込められた意味にはグッと来ました。名だたるパティシエがそうである様に、お菓子だけでは無く美味しそうなお料理が出て来るのも楽しい。食が彩られる事で文化は発展して行く。それはペイスリーの家、モルテールン領の富や隆盛を表して行く。豊かになった土地と人々の笑顔。それがペイスリーの生きる原動力にもなっている。読みながら知らずと笑顔になり、元気が貰える作品です!ちょっと心が疲れた時に何度も読み返したい!
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