【合本版】α王の運命～王妃候補の護衛のはずが王の番になりました～
上原有紗/カヅキハルカ（エブリスタ）
王道オメガバース！王太子×騎士 最高すぎ
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼
すごく良かったです。面白くて2巻一気読みでした。
まず絵が美しい。中世ヨーロッパ風の世界ですが、王太子がとても威厳があり素敵です。王太子を取り囲む近衛隊長、宰相、花嫁候補のオメガ令嬢達、貴族諸侯の言動や存在が王太子が雲の上の人だという事をうまく表現しており、受けのエヴァンの騎士見習いとの身分差が胸をキュンキュンさせてくれます。
背景やドレス、小物等の絵もお上手で美しく、王侯貴族の豪華さをしっかり描いていてうっとりします。
騎士見習いのエブァンがΩに覚醒する事で、物語が展開していくのですが、話の流れが自然で良かった。
当て馬役？の騎士見習いの同期の公爵子息ネロもエヴァンをずっと見てきて好きなんだけど、とにかく不器用！！好きな子ほどいじめてしまう1番ダメなやつ。。。でずっと来ちゃってるから、エヴァンは当然ネロをよく思っていないのだけれど、私的には王太子よりエヴァンを思ってきた年数が長い、本当は大好きなのにいじめる事でしか関心を得られない不器用さが気の毒、エヴァンがΩに覚醒した時の必死さを見るとネロもありかなとか思ってしまった。
運命を感じるエヴァンを心から欲する反面、男のΩを伴侶にして国が乱れることを恐れる王太子としての責任感から、エヴァンを後宮の騎士として扱い身近に置くことにするけど。。。って2巻なので、今後王太子アレクシスとエヴァンは問題を乗り越えてどのように番になるのか？3巻もメチャクチャ楽しみ。ただ、運命の番でした、直ぐに番になりましたじゃなかったところが良かった。もう少し何かありそう。後宮のΩ令嬢達も箱入り娘で、可愛くていい味出していました。
とても素敵な作品でした。
(追記)あまりに作品が面白かったので、原作も読んできました。他の方のレビューにもありましたが、コミカライズにあたってかなり原作から変更があります。私は漫画の方から入りましたので、原作小説を読みながら「えー、原作ではこうなの？！」って比較しながら違いを楽しめました。原作もとても魅力的で面白く、短編なのですぐ読めるのでお勧め。2倍楽しめます。小説ではエヴァンが筋肉しっかり目の男の子として描かれていますが、そんな筋肉受けちゃんをひょいとお姫様抱っこでベッドに連れていく攻め様がまたカッコ良すぎました。
漫画、小説共に完成度高くて面白い！コミックはまだ続くので本当に楽しみです。小説の方は完結しております。
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