このレビューはネタバレを含みます▼
一ひねりを超えて三ひねりぐらいあるエピソードで、さすが!と思いました。
まきぶろ先生はケントのような、「頼られるのに弱くて、根は善人なんだけど踊らされやすい男」を書くのが本当にお上手。悪役令嬢の中の人のウィルよりもケントの方がまだいい子だけど、女に振り回される憐れな男というのは同じですね。今回はユーリという一枚上手の(しかもストーカー気質)人間がいる影響で、マリーの善良さが際立ってましたね。お人好しで、ミシェルに嫉妬して…でもいい子。いかん、ピナの悪辣さに毒されてミシェルすら可愛く見える。何はともあれ、とても面白い作品でした。