黒幕令息は疲れたので、堅物騎士団長で遊ぶことにしました
」のレビュー

黒幕令息は疲れたので、堅物騎士団長で遊ぶことにしました

天岸あおい/爺太

設定は好き

ネタバレ
2025年11月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 生真面目で朴訥な騎士団長×全てが見通せるほどの頭脳を持った貴族公子のカップリングです。
こういう設定が好きというか、受けが頭が良く、見た目も良く、しかし頭がいい故に心がどこか人間的な部分で欠落しているみたいな設定が好きなので、非常に期待して読みました。

期待して読んだせいもあると思いますが、期待外れでした。
こういう作品あるあるなのですが、頭がいいとか全ての人間の言動が掌握できるみたいに言い切るキャラクターで、本当にそうだな、頭良いなと思った事があまり無いです。
こちらの作品も例に漏れず、そう言い切るのになぜ第2王子に反感を買わせるのか?そのお付きの騎士の行動が読めないのか?最後無駄にのこのこ自分で敵陣に乗り込むのは何故?
掌握できるなら、第2王子側に反感買わせないやり方ができるのでは。最後もわざわざ自分自身で乗り込む意味もないし。物語として緩急つけるためなのは分かりますが、最初にそこまで受けは頭が良く他人の全てを掌握できるが故につまらないと描写するのなら、無双してほしいんですよね、その頭脳で。
そういう風に自分で言うだけで、全然無双してませんでした。まあ人間って読めないから面白いんだよ的な美談にしたいからこそなのは、分かるのですが…期待とは外れてしまいました。

また作品の7-8割くらいがずっと受けと攻めが相手をどう思うか、みたいな描写ばかりで、それでいてお互いが好きになったきっかけも甘く、心が揺さぶられませんでした。
ただエンディングに向けて用意された筋書きに沿って好きになっていきましたというくらいに思え、こんなに独白が多いのに作られたキャラクター感が強く、人間味を感じませんでした。

しかし設定自体は本当に好きなこと、あまりにも読みづらい文章というわけでは無い、という点でとりあえず2の評価にしておきます。ただ、1部表現として「〇〇して…ドサッ。」という文章等はおかしいと思います。ドサッとベッドに下ろした、等、オノマトペで終わらず後には文書が続かないと違和感です。

そういった点もあり、私自身は飛ばしてしまった為読み返さないと思います。

ただ設定が心底好きで、2人の交流だけがふんだんに描かれていたら萌える、という方は全然問題なく読めると思いますので、おすすめはします。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!