ジュミドロ
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ジュミドロ

瀧宏一

面白さのかたまり

2025年11月24日
『マンガ』という媒体は、画力というものがその作品の面白さを必ずしも担保するものではない、ということを証明する良い方向においての実例の一つ。
戦闘と殺戮のみの教養も常識も知識も感情も倫理も規則も、ありとあらゆる人間らしく生きるためのもろもろをごっそりまるっと欠落させた剣闘少女が、様々な出会いと経験を経て一人の人間の女の子として成長していくさまが描かれていく。
―――にとどまらず、少女のもはやチート異能の域に達した無敵無敗無双っぷりも十全に楽しめる、非常に面白い傑作。6巻時点でも結果として戦闘は全て相手を圧倒しており、多少敵側が善戦したのがあったかな程度という壊れ具合。
画力は拙いといって差し支えないレベルだと思うが、戦闘描写や各キャラクターの心情の機微を『マンガ』として非常に巧く描き出していて、非常に読みやすい。この作画で場面画面が見にくかったり読みにくかったりといったことがないというのは驚異的な構成力。とにかく『マンガ』としてのクオリティと完成度が極めて高い。マンガが好きなら間違いなくおススメの作品。
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