うさぎ娘は甘い腕の中 うさぎにされた令嬢は、可愛いもの好きの無骨青年に溺愛される
鈴木レモン/なおやみか
このレビューはネタバレを含みます▼
連載当時から、書籍化を心待ちにしていました!!
可愛いものが大好きな大柄で強面ヒューゴと、大人しくて自分に自信がない可愛いの権化ルーシーの、「人✖️ウサギ」という異種間恋愛!?から始まるお話です。
私はこの作品をきっかけに、しばらくの間「人✖️モフモフ」にハマってしまい、ずっと検索ワードモフモフでなろうを読み漁るぐらい(笑)この関係性にどハマりしてしまいましたw
だって、強面メンズが可愛いウサギにメロメロで、頬擦りしたりウサギの食事風景をおかずにご飯を食べたり、胸の中に入れて視察をしたり…。
想像しただけで可愛すぎませんか!?否、可愛すぎるでしょう…!!!
私は読みながら想像しては、悶えすぎて堪りませんでしたww
そしてその溺愛を受け入れているのが本当は人間で、愛されるのが実は大好きな甘えん坊だと気づいた自信なさげなルーシーで、本当に凸凹がピッタリはまった、運命の2人だったのだという事実。
それでも最初はウサギとしてのただの可愛いもの好きが高じてからの溺愛が、きちんと男女の恋愛の溺愛へと変化して、きちんと想い想われて結ばれてよかったです♪そして、それだけでは終わらないのがさすがの鈴木レモン先生で…!
連載部分でも十分甘くて可愛いお話だったのですが、書籍化の追加パートによって、ルーシーへの印象がガラリと良い意味で変わりました!!
ただの甘えん坊なだけじゃない、ルーシーがヒューゴの奥さんとして、母として、女性としてとても成長するさまを見ることが出来ました!
ヒューゴの外に出づらい感情の変化を正しく読み取り、子供が産まれてから発せられる重苦しい「可愛いな…」に含まれる本当の可愛いと喜びを、微笑ましく受け止めて、不器用なヒューゴの為に、ヒューゴの大好きな可愛いモノで屋敷を彩ってあげる大らかさと心遣い。この器量の良さは、姉レベッカに対するコンプレックスなんて感じる必要ないほどの素晴らしさだと思います。
本来ルーシーの持っていた素晴らしい人柄が、ウサギとしてヒューゴに出会い、自分らしさや女性としての魅力が花開き、ここまでステキな女性になり、可愛いだけじゃないルーシーがその後に描かれており、私はこの書籍を読むことでヒロインのことがより好きになりました!
「可愛い」が溢れつつ、それだけでなく1人の女性の成長物語がこちらの作品です。
ぜひ皆さんに読んでもらいたいです。
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