死にたがりの王女
」のレビュー

死にたがりの王女

有沢ゆう/RAHWIA

読みごたえあり

ネタバレ
2025年12月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルにインパクトがあって気になっていた作品だったけど、復讐ものは後味悪かったりするから尻込みしてたところ、値下げを機に思い切って購入。いい意味で予想を裏切られた。幼い子どもが存在を忘れられるのは積極的に虐げることとなんら変わりはなく、母国の王家に悪気がないことがより醜悪に感じる。ヒロインは婚約先で2年も無能な王女を演じその間の情勢を読み、復讐が成し遂げられることをじっと待つ。直接何かしかけたりするわけでもないのに最期きっちり自分の手で終わらせたことに恐れ入った。それとなにより、無口で絆なんてカケラもなさそうだった侍女の心の内は感涙もので、読後は幸福感でいっぱいに。久々に読み応えのある作品だった。
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