✨ありきたりに萌えた✨

25歳独身・友達が次々に結婚していく中、憧れはあるけど焦る程でもない・恋人の年上カメラマンとは遠距離恋愛のせいかあまりうまくいってない・就きたい仕事には就けたけどなかなか評価されない・・・そんな主人公果歩に、誰でも一つは似たようなところがあるのでは？私なんかは「逢いたいけど我慢、寂しいって言いたいけど彼は仕事なんだから」と自分の気持ちを押し殺す場面に、遠距離恋愛経験者だったので当時を思い出して涙ぐむほど共感しました！結婚式二次会での昂生との良い印象ではないけれど新しい出会い・ましてや隣の部屋だったなんて偶然もありきたりではあるけれど、遠距離恋愛の彼と別れた後の心の傷を抱えた果歩が破天荒な昂生の優しさに癒され、隣に住んでいるからこそのちょっとしたイベントで少しずつ・少しずつ近くなっていく二人の距離感にリアルさを感じます。昂生と出会い・惹かれ、今までは受け身でいた恋愛から「好きな人のために何が出来るか」に変わっていく果歩の強さも、抜け出せずにいた過去のトラウマから「前を向こう」と一歩踏み出した昂生も読んでいて前向きな気持ちになれました。終盤のもう体は繋いだけれど言葉にはしていなかった二人の告白シーンでのやり取りにそれまでの二人が思い出されてホッとしますし、過去を果歩に支えられて乗り越えた昂生がかつてのライバル三上と対決するファッションショーは本当に盛り上がります！ラストの昂生から果歩への遠まわしだけどしっかり伝わる、彼らしい不器用なプロポーズには嬉しいやら恥ずかしいやらで苦笑いしてしまいました。