さようなら王子様、どうか私のことは忘れてください
」のレビュー

さようなら王子様、どうか私のことは忘れてください

ハナミズキ

お値段以上の満足さでした

ネタバレ
2025年12月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作品紹介通りで、死に戻りのやり直しです。

王太子ルミナスが下劣な男爵令嬢にまんまと騙されて入れ込み、婚約者のオリヴィアを蔑ろにする…というよくある始まりでしたが、読んでいて感情を何度も激しく揺さぶられる面白いお話でした。

流されやすい未熟なルミナスを嫌悪していたのに深く反省し頑張る姿にだんだんと絆されて応援したくなったり、傷付いたオリヴィアがレイモンドの愛情に癒されてやっと新しい恋に踏み出したのにまた引き裂かれるという辛い運命に涙し、妃教育の教師と側室の身勝手さに怒ったり呆れたり、と夢中で一気に読み終えてしまいました。
オリヴィアがすぐ許す良い子ちゃんではなく、ルミナスをちゃんと恨んでいてわざと傷付けるようなことを言って拒絶したり、『同じ苦しみを味わえ!!』的な仕返しをするのもすごく良かったです。
それでもめげずにオリヴィアを諦めないルミナスの覚悟と根性がすごくて、2人の幸せを願わずにいられませんでした。
それに個人的にはレイモンドと兄嫁はお互いに元々好意を持っていたのではないかと思います。
レイモンド兄弟と兄嫁が幼馴染でずっと良好な関係であること、結婚式で寄り添う幸せな2人の姿…お兄さんは気の毒ですし、悲しい別れもありましたが、レイモンドもオリヴィアも最終的には一度諦めた幸せを掴んだのだと思えてなりません。
オリヴィア、ルミナス、レイモンド、遠回りをしたけどみんなハッピーエンドで、気持ち良い終わりかたでした。

1200円以上の小説が多い中、この満足度でこのお値段は絶対にお買い得だと思います。
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