処刑人【パニッシャー】と行く異世界冒険譚
」のレビュー

処刑人【パニッシャー】と行く異世界冒険譚

きりしま/ttl

ライトじゃない系ライトノベル

ネタバレ
2025年12月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ web版を読みつつ他サイトでバラ買いしてますが、こちらでも購入。現物書籍で購入するか検討中。
ハードなアップダウンが続く息もつかせぬような展開。
共働き核家族で未だ精神的に幼く守られて生きていた高校生ツカサが、過酷な世界と生活に放り込まれて必死に生き抜いていきます。
異世界ものライトノベルの中では臨場感あふれるグロ寄り場面がある方なので、苦手な人は注意が必要かも。
物語が進行して食生活が豊かになるにつれ、料理レポ&食レポも井之頭五郎ばりに非常に臨場感あふれ、ものすごく描写が上手くて空腹時にはそちらも危険です。
料理と食事シーンの使い方が上手くて、読者も同じ釜の飯をご一緒した共感性を共有し、登場人物たちへの親密度をあげている気がします。
戦闘シーンの臨場感と描き方も素晴らしいです。
構成と設定に加えてキャラクターたちの作り込みも綿密で、キャラを降ろして共鳴する霊媒型の作家さんな気もします。
書いている作者にも読んでいる読者にも、そういうタイプは食と温泉が欠かせない気がするのでバランスとして良いのではと思います。
投稿版よりかなり加筆されて、より作品世界の厚みが増しているようで、この先も楽しみです。
ツカサの成長物語でもあるので読んでいてちょくちょく共感性羞恥でキビシくなったりしますが、程よい中2設定も楽しい冒険と成長の物語です。
とりあえずラングカッコ良すぎの設定モリモリです。ラング編、更に師匠のリーマス編までぜひ続いて欲しいです。
人間の心理面含めて作者の博識具合の片鱗が窺えます。
ツカサが成長できなかったらこんな大人だっただろうという人物もなかなか辛辣な対比で出てきたりします。
物凄く吸引力のあるストーリーで段々とスケールも大きくなっていき、構成も計算されていて凄いですが、やや状況説明不足感がある文章と言葉の使い方にクセがあるので、気になる人には多少ストレスかも。
間違いじゃないんだろうけどウッカリ誤字脱字でもなさそうな感じだし…という言葉遣いが意識的にか無意識的にかちょいちょいあるので微妙に落ち着かないです。
「間違い」とすることが多い使い方を「間違え」にしていたり、「鍋をかき混ぜる」が「鍋を混ぜる」、みたいな些細な表現や「練習台」から「台」が抜けるみたいな使い方が散見されるので、細かいことがざりっと気になり続けて我慢がならないような人にはツライですね。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!