映画は予告編の後に始まる【単話】
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映画は予告編の後に始まる【単話】

藤原嗚呼子

誠実で力強い一作

ネタバレ
2025年12月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 15年前の青春が一本のテープによって“再生”される瞬間から物語は静かに、しかし確実に加速していく――。

映画を撮ることを諦め、観る側に回った奏多が向き合うのは、初恋のミューズ・春田茜の死という、時間が癒せなかった傷
明るい未来を語るような笑顔と、決して一致しない「その後」が生む違和感は、やがてノスタルジーを越え、骨太なミステリーへと変貌する

人間関係の軋みや未熟さは過度に強調されず、むしろ静かな筆致で積み重ねられ、真実へ辿り着く説得力を支えています?
過去を掘り起こす行為が、当時の自分たちだけでなく“今”を生きる誰かをも救っていく構造は、深い余韻を残す‥

全16話の密度と読後感で青春と喪失、そして継承を描き切った、誠実で力強い一作
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