このレビューはネタバレを含みます▼
最序盤には登場しなかったある人物が異常なもてはやされ方をしていた。主人公の完全な上位互換で、結果的にその子の逆ハー展開。少女漫画的じゃなさすぎて違和感を抱き、終盤には嫌悪感になってしまった。しかしそれも、私が主人公を間違えたせいだと思う。
主人公は花ちゃん!!!これ絶対!!
私は施設の子供たちが凄く好きで、安居と涼の極端に合理的な思考と非合理的な絆関係が特に読んでいて楽しかったから、彼らが主人公サイドから猛烈で粘着した批判をされているのが辛かった。みんなそれぞれミスをして、誰かを傷つけた上でその場所にいるのに、どうして偉そうなことを言えるのかと疑問に思う。安居の罪だけ別格みたいな扱いしてるのはなんで?少女漫画だから?それとも罪に優劣があるの?自分のペットを細菌に感染させられて、あんな最期を迎えさせられた方が人によっては心の傷になるんじゃないかな。事件が未遂じゃなければまだ理解出来たけど…。ていうか死と隣り合わせで生きてるのにうんざりするくらい心の傷にフォーカスするのも、違和感。人間関係における不安要素って、まず自分の生命の安全が担保されてから考えるものだよね。現実問題として命が脅かされる状況でもないのに、どうしていま心の傷を持ち出すの?って疑問に思うシーンがちらほらあったと思う。終盤はほぼそれしか言ってないようなキャラもいるし、序盤は凄くいいキャラだったのに花ちゃんの世界のために取り巻きと化してしまったキャラもいた。
逆に花ちゃん!!!以外の展開は息が止まるほど惹き込まれた。SFとヒューマンドラマを合わせたような感じだけど、ほかどの作品でも感じたことがない雰囲気。BASARAと同じく、人に勇気を与えるような作品だと思う。心に深く刻まれるようなエピソードばかりだった。名作も名作。漫画好きなら読んで間違いない。
初めから花ちゃんに主人公の匂いを嗅ぎ取れていた人が心から羨ましい。より作品が楽しめたと思う。
私は涼に感情移入してたから、もうすぐでこの手で花を殺すところだった。