「溺愛フライトプラン【コミックス版/シーモア限定おまけ付き】
」のレビュー

溺愛フライトプラン【コミックス版/シーモア限定おまけ付き】

宮野川ゆきたろ

臆病な心が空へ向かうまで

2026年1月9日
奥手で不器用なCA・氷鋏の心情描写がとにかく丁寧で、序盤から感情移入が止まりませんでした。失恋の痛みを抱えたまま「自分を変えたい」と踏み出す姿が切実で胸が痛くなりました。

そこに現れる同期のイケメンパイロット・紙枝。
いわゆるイケメン攻めなのに、包容力と優しさを全面に出していて氷鋏を抱きしめるシーンは本当に反則級。
身体的な距離よりも心の距離が縮まっていく描写が美しくて、キス一つにも意味合いと戸惑いが詰まっています。

「この恋は叶わない」と自分でブレーキをかけてしまう氷鋏の臆病さがリアルで、それでも抗えない温もりに揺れてしまう姿に、心を何度も掴まれました。

フライトがテーマの作品らしく、恋心が急上昇していく高揚感と、地に足をつけようとする理性のせめぎ合いの表現がとても秀逸です。

甘いだけじゃない、もどかしくて切なくて、でも確かに温かい。

勢いだけで進めない大人の恋愛、職業BL、じれったい恋が好きな方には全力でおすすめです!
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