佐条利人の父とその部下
」のレビュー

佐条利人の父とその部下

中村明日美子

中村明日美子先生の空気感

ネタバレ
2026年2月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 利人の父。
年齢的には50代かな。
50歳代になっても、自分と向き合わなければいけないこともあれば、悩みもあるわけで。
人生半分過ぎたって、弱くて脆いところを突かれれば簡単に倒れてしまう。
そこに自分の子供の問題まで絡むと、見て見ぬ振りして生きていくか、大人な自分を演じて守るべきものを選択していくか、その人の生き方が現れてくる。
利人の父は、とても頭がよく真面目で素直で、臆病な人だったのだろうなというのが、多くを語らせなくても伝わる描き方は、さすがは中村明日美子先生。
伴侶を亡くし息子が自立し、仕事場でも最前線からは外れていく喪失感の中で、自分のセクシャルな部分を打ち明けてきた部下。
息子とどこか重ね合わせつつも拭えぬ拒否感をどう受け止めればよいのか、年相応に冷静に考えていっているようで、止まってしまっていた感情が動き出すかのように行動するさまは非現実的のようでとてもリアルさを感じました。
人生達観した先に誰と共に歩んでいくか、そこには性別は関係ないと思うのは、やはり年齢的に利人父と近いから理解できることだと思います。
利人父がチ⚪︎コしごくのに抵抗ない辺りは、BLなので納得すると致します。
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