悪役令嬢たちは揺るがない
」のレビュー

悪役令嬢たちは揺るがない

赤羽にな/八月八/春野薫久

強い女性たち

ネタバレ
2026年2月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 物語の主人公になりがちな「聖女」はたいていの場合、庶民で裕福ではないところから何かしらの力に目覚めて聖女になるもので、その聖女の前に立ちはだかる立場に置かれる女性たちはみな、裕福な貴族で美しく性格や考え方に難があり「悪役令嬢」といわれるのが定石です。
この作品でも「聖女」は同様ですし、「悪役令嬢」と称される女性3人もまた美しい裕福な貴族ですが、それぞれ性格や考え方に難などなく、ただひたすら強い。強いというのは意志が強いという点で、決して揺るがない何かを持っているということです。この強さがとても良いです。そして「聖女」に翻弄される男性達の弱さもそれぞれ精巧に描かれていて面白いです。愚かな男性にも揺らぐことなく、地に足をつけて背筋を伸ばして立っている強い女性達の姿が読んでいてとても爽快ですし、力づけられます。
おそらく今後「聖女」についても深く描かれていくことになると思いますが、この「聖女」もまたきっとひと味違うのだろうな…と期待を込めて続きを待っています。ちなみに3巻時点までの「聖女」はただの嫌な女ですが、それで終わるのかそうでないのか。楽しみです。
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