大西巷一先生の単行本では特に好き




2026年2月14日
大西巷一先生の作品は殺戮と性(暴力)が必ずと言っていい程に描写される
この作品集も全編で性暴力が描かれているので下劣な自分ですら怯む所が有る
奪える殺せる犯せるという状況では必ず奪う殺す犯すという悪徳が描写されている
と、誉めるつもりの無さそうに書いたが実は「他者の為に命を捧げる」人物がこの作品集には存在する
であるから読後感が必ずしも悪く無いのである
大西氏の作品はとかく読後感が悪い、というのはともかく補って余りある魅力もこの作品集には強い
そもそもフランスが舞台の話が多くフランスの年代や土地によっての差異すら絵で表現されていると感じられるのが惹かれる
ナポレオン帝政期のパリが舞台の話ではジョゼフ・フーシェが警察長官として登場し辣腕をふるう様子も描かれている この漫画のフーシェは三白眼の酷薄そうな顔貌である
他に、百年戦争とブルターニュ継承戦争でフィリップ6世とエドワード3世が登場されている この二人はゲスに描かれてる
夫モンフォール伯ジャンの死後に妻ジャンヌと夫妻の息子たちが軍勢を率いてブルターニュを平定する戦争漫画として読む事も出来なくもない 拷問し殺戮する描写も勿論ある
ジャンとジャンヌの息子がジャン4世ブルターニュ公として名を馳せる事になるのだと知るとより興味深く読めるであろう
本当この時代のヨーロッパの貴族って同じ名前ばかりで混乱する…
大西氏のデビュー作品『豚王』を初めて読んでこの漫画の隠されたモチーフは『ノートルダムの鐘』とカジモドだと直感した
豚王は名前すら無く豚と蔑まれた男が自らをそう称しているのだが、この豚王は亀背なのである
豚王が他の死刑囚どもを率いて立てこもるのが城塞都市の監視塔であり物語の終盤にはこの都市に存在する大聖堂の鐘の音が鳴る
解説にカルカソンヌを参考にしているとありカルカソンヌにはノートルダム大聖堂と同様に称される教会堂が存在するのだ
そしてノートルダムの鐘と同様に塔からの転落が印象的に描かれる
ヨーロッパの街並みを印象的に描いた上で先の読めない戦争物語を展開するので大西氏は自分にとって文豪も同様の御仁である
表紙を飾るはインカ帝国皇帝の妹でありながらフランシスコ・ピサロに犯されて妻にされたイネスである
イネスの漫画はピサロとアルマグロらコンキスタドールの暴虐の内ほんの少しを描いているので胸糞悪くなった
この作品集も全編で性暴力が描かれているので下劣な自分ですら怯む所が有る
奪える殺せる犯せるという状況では必ず奪う殺す犯すという悪徳が描写されている
と、誉めるつもりの無さそうに書いたが実は「他者の為に命を捧げる」人物がこの作品集には存在する
であるから読後感が必ずしも悪く無いのである
大西氏の作品はとかく読後感が悪い、というのはともかく補って余りある魅力もこの作品集には強い
そもそもフランスが舞台の話が多くフランスの年代や土地によっての差異すら絵で表現されていると感じられるのが惹かれる
ナポレオン帝政期のパリが舞台の話ではジョゼフ・フーシェが警察長官として登場し辣腕をふるう様子も描かれている この漫画のフーシェは三白眼の酷薄そうな顔貌である
他に、百年戦争とブルターニュ継承戦争でフィリップ6世とエドワード3世が登場されている この二人はゲスに描かれてる
夫モンフォール伯ジャンの死後に妻ジャンヌと夫妻の息子たちが軍勢を率いてブルターニュを平定する戦争漫画として読む事も出来なくもない 拷問し殺戮する描写も勿論ある
ジャンとジャンヌの息子がジャン4世ブルターニュ公として名を馳せる事になるのだと知るとより興味深く読めるであろう
本当この時代のヨーロッパの貴族って同じ名前ばかりで混乱する…
大西氏のデビュー作品『豚王』を初めて読んでこの漫画の隠されたモチーフは『ノートルダムの鐘』とカジモドだと直感した
豚王は名前すら無く豚と蔑まれた男が自らをそう称しているのだが、この豚王は亀背なのである
豚王が他の死刑囚どもを率いて立てこもるのが城塞都市の監視塔であり物語の終盤にはこの都市に存在する大聖堂の鐘の音が鳴る
解説にカルカソンヌを参考にしているとありカルカソンヌにはノートルダム大聖堂と同様に称される教会堂が存在するのだ
そしてノートルダムの鐘と同様に塔からの転落が印象的に描かれる
ヨーロッパの街並みを印象的に描いた上で先の読めない戦争物語を展開するので大西氏は自分にとって文豪も同様の御仁である
表紙を飾るはインカ帝国皇帝の妹でありながらフランシスコ・ピサロに犯されて妻にされたイネスである
イネスの漫画はピサロとアルマグロらコンキスタドールの暴虐の内ほんの少しを描いているので胸糞悪くなった
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すー さん(女性/-) 総レビュー数:57件
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