俺たちは恋人に向いていない【単行本版】
」のレビュー

俺たちは恋人に向いていない【単行本版】

弘川コウ

筆無精がレビューを書きたくなる激良作。

2026年2月20日
本棚に1400冊を超えるBLが入っていますが、筆無精すぎる私がレビューに辿り着くのは稀…つまり筆無精をも動かす良作だとお伝えしたいです…。

◾️ページ数
1巻185P/1巻番外編小冊子12P/2巻212P/2巻小冊子20P

◾️えっちさ
普段から辛抱強く寡黙な攻めが、天然人たらしなおバカ受けの無自覚誘惑にプツンと理性を切らし、ド執着攻に変わっていく様が大変ご馳走様でございます。(語彙力)

◾️魅力
それはもう一見真反対の攻受の魅力的なキャラクターと、コメディタッチで笑って読めるストーリーにあるかと。(寡黙な攻がおバカ人たらしな受に脳内ツッコミを入れ続けているのが本当に面白いです…笑)

『天然人たらし陽キャスーパー前向きおバカ受』の無邪気な好奇心と可愛さとウブさに、『寡黙真面目熊系攻』が翻弄され翻弄され翻弄され絆されていく様が堪りません。

私が勝手に命名している『寡黙真面目熊系攻』の特徴として、普段から大変辛抱強く、自分のテリトリー内に入れるのには時間がかかるのに、一度自分のテリトリー内に入れたらプツンと音がして忍耐(時に理性も)が切れ最高の執着系攻になり、それはもうえっちなシーンが大変にえっちなのですが、この作品の攻めが正にそれです。(名前も熊沢です)

加えて、寡黙で大きくて一見怖いのに、お人好しで愛情深い。
『大抵のものは余程のことがないと飽きないし手放さない。
ただ、なぜか俺が飽きるより先に俺の前から消える。』
(愛飲しているコーヒーも先週販売終了した)
というセリフが正に熊沢の静かで一途で激重執着を表していて最高です。

一方で『天然人たらし陽キャスーパー前向きおバカ受(職業:YouTuber)』も、大変魅力的。

おバカなんだけど憎めなくて、自称経験豊富(と思っている)のにウブで良い子で、ウザさがちょうど良い可愛いおバカ受すぎる。

真反対に位置し、本来絶対に交わらないであろうこの隠と陽が、お互いの新たな面や良い所を引き出し合う化学反応で結ばれていく様子を、終始笑えるコメディタッチで楽しめます。

1巻で十分面白いのに、2巻ではこの真反対の2人に出会う前からまさかまさかの間接的な接点があったことが判明し、ますます面白くなります。

完結とのことですが個人的にはもっと続いて欲し過ぎる作品です。
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