私が捨てた男の奴隷になった【タテヨミ】
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私が捨てた男の奴隷になった【タテヨミ】

N.BOB/Ki Yuhwa

かわいそうはかわいいの極致(酷)

ネタバレ
2026年3月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最新話まで読んだ身として、率直な感想は「この話はハピエンも救いも求めていないな」でした。

物語の冒頭からずっと、主人公のノックスは地獄の中で呼吸をさせられています。
貴族から奴隷への転落、かつて自分を慕っていたハリドによる復讐、そして皇帝の報復紛いの寵愛。
ハリドも皇帝も、ノックスに対して並々ならぬ感情と執着を向けるのですが、全て救いようがなく歪んでいます。もはや「わざと」を疑うレベルで。
自分たちの歪みを「ノックスへの報復と復讐」で終始正当化してノックスを抱くので、濡れ場は毎回しんどくてハードです。夥しい鬱血痕の痛々しいこと。
そんなボロ雑巾にも等しい扱いを受けているにも拘らず、ノックスの人の良さといったらいっそ哀れです。
生き残っていた従兄弟を逃したり、指輪を盗んだメイドの罪を被ったり…
これ以上ない仕打ちを受け続けた末、ついにノックスは全てを終わらせるために行動を起こします(49話)

鳥肌が立ちました。

この作品は精神が壊れていく過程を徹底かつ丁寧に描写してるんですよ。
かつてこんなBL作品があっただろうか…?
私の中で革命が起きました。
同時に、この手の作風を好む人種にとって尊い「居場所」のような作品だと感じました。

この作品は「誰と結ばれるか」「ノックスに幸せになって欲しい」と願うほど、読み進めるのが辛くなると思います。
それよりは、皇帝とハリド達に何もかもを壊されたノックスの辿る末路を最後まで見届ける、そんな覚悟のようなものが必要だと感じました。

今後の展開を想像するに、きっとハピエンも結ばれも無いでしょう。
それでも私はノックスの人生を最後まで見届けたいと思います。

ちなみに私が特に好きなシーンは「決闘シーン」と「49話」です。
つまりそういうのが好きな人向けです。
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