「林檎の国のジョナ【単行本版】
」のレビュー

林檎の国のジョナ【単行本版】

松虫あられ

ページをめくると、そこは林檎の国でした。

ネタバレ
2026年3月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ CREA夜ふかしマンガ大賞 第1位おめでとうございます!

読み始める前は男性との恋愛物語だと思っていたのですが、良い意味で違いました。表面上には見えてこない、内面のモヤモヤしたものを見つめて、雪解けが進むようにほどけていけたらと希望を込めて読んでいます。
最初の見開きカラーの淡い色合いが好きで、毎巻じっくり見ています。

1巻を読んで惹かれたのは、ジョナ(アリス)の服装です。可愛くて細部も凝っていて素敵です。正市が林檎の木々を背景にしてジョナの写真を撮ってしまうほど。また小学生の菜知から見ても心が浮き立つ服だったようです。今後、菜知が自分の意志で好きな服を選ぶことができたらいいですね。(父親は変わるのでしょうか⋯)

2巻では正市の秘密にしておきたい、ある事実が明るみになります。「ジョナの⋯クラスの子達がうらやましい」という正市の言葉が心に響きました。
ジョナに話して、聴いてもらうことができて良かった。
つらい思いをしてきた正市が、少しずつ自分らしく生きることを取り戻してほしいなと思います。

ジョナも母親と距離をおいたことで、「消えたいまんま」な気持ちから心が休まり、安心できる居場所を見つけていけたらと願っています。
次巻も楽しみにしています。
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